(第3話) 浅き川も深く渡れ
人が生きるについては、日頃常に注意を払い、心して生きなさいとの教えです。
人生での失敗の要因は、心の浅さにあることが多いと言われております。私達は日々の暮らしのなかで、心の奥底に知らず知らずに、垢や塵が多くためている事に気がつかずに生きている状況です。
時々その垢や塵を掃除をし取り除く努力をしなければなりません。
教典の中に『深心(じんしん)』という言葉があります。垢や塵をとりはらう努 力のなかに他人の命や小さな命に愛情をそそぎこめる優しさや、思いやりのある心 がはぐくまれるのではないでしょうか。 加賀の千代(1775年没)の作『朝顔に つるべ取られて もらい水』をいま 一度鑑賞なされたらと思います。