(第41話) 弘法大師 空海
多くの皆様からお大師様と呼ばれ、親しまれおられる『お大師様』について考えてみたいと思います。
真言宗の開祖で宗派を越えて尊敬を受けた優れた僧侶です。
例えば、大師の尊称は、伝教大師・慈覚大師等多くの僧侶に贈られておりますが、大師といえば弘法大師と言われるほどです。
18歳の時に大学に入り道教・儒教等を学びましたが、それでは飽きたらず仏教の教えに、そして仏教こそ求める教えであると考えられ、遣唐使の一員として中国西安の都にわたり、 青龍寺の恵果阿闍利より真言密教を授かり、帰国し高野山に金剛峯寺を開山し、真言密教の聖地としました。又、教育・社会事業・土木事業等に幅広く活動されました。さらには、大師(空海)は書においても非凡な才能を発揮し、嵯峨天皇・橘逸勢の二人と並んで「三筆」と呼ばれました。